インタビュー|日進市(梅森台・名東区)の歯医者・歯科|トーマツ歯科医院

トーマツ歯科
ご予約・お問い合わせ tel.052-804-0648

〒470-0133 愛知県日進市梅森台3-143

インタビュー
  • HOME
  • インタビュー

時代の変化を捉え、
摂食・嚥下障害の診療や訪問歯科診療の体制作り

開院した当初から通っている患者さまの中には、ご年齢のために通院が難しくなった方もいらっしゃいます。そうした方々のため、私は当院の歯科医師たちとローテーションを組み、時間が許す限りご自宅や施設への訪問を行っています。

歯科医師に求められる役割や診療範囲は、いつも同じではありません。時代によって変化しますし、それに対応するのは当然のことです。私は社会の高齢化を見越して、歯科医師になった頃から、食べ物の噛みにくさや飲み込みづらさを改善することに取り組んできました。地元に根差して診療する歯科医師として、これからも時代や地域のニーズに応えていきたいと思います。

お年を重ねてもご自分の歯を守り、生涯お食事を楽しみましょう

昔は「年を取れば歯はなくなっていくもの」という認識が一般的だったかもしれません。しかし、時代は進化しています。今は、計画的な口腔ケアを続けていけば、生涯を通じてご自分の歯を使うことができるようになりました。そのために不可欠なのが、「自分の歯は自分で守る」という患者さまの主体性と強いご意志です。

また、私が歯科医師となった1979年当時は、歯科で摂食・嚥下障害を診療することはあまりありませんでした。とは言え、お口は栄養の入り口であり、口腔から患者さまの全身の健康に貢献するのが私の信念です。そこで、実際に診療しながら摂食・嚥下障害について学んできました。治療や口腔ケア、リハビリによって食べづらさは改善できます。

患者さまの意欲に応えられるよう私たち歯科医師も精進を続け、食べる楽しみと健康をサポートしていきます。

歯科衛生士も「口腔内から全身の健康に貢献しよう」という意識で

時代に応じて歯科医師が担う役割は広がってきましたが、それは歯科衛生士も同様です。お口の中を見て歯みがき方法をアドバイスすることにとどまらず、全身を見て口腔ケアやリハビリに尽力してくれています。

私はこうした意欲と向上心にあふれる歯科衛生士らスタッフに敬意を表すとともに、大切なパートナーだと感じています。患者さまが気持ち良くお帰りになれるよう「おもてなし」をしてくれているので、私が彼らの姿勢から学ぶこともあるほどです。

健康をサポートするため、多職種での医療連携も

私は日進市の皆さまの健康寿命延伸に寄与したいと考え、摂食・嚥下障害の改善に取り組んできました。加えて、より多くの方をサポートするため、歯科医師会の会員をあげて、地域全体に向けた取り組みを行っています。

全身の健康を守る取り組みは、私一人では完結できません。口腔内から全身を診ていくと同時に、内科などの医療や介護の分野など、多職種での連携が必要です。私は日進市の包括ケアを検討する会議に参加し、歯科の立場から意見を発表しています。そして、歯科医師としてできることを模索し続けながら、皆さまの健康を守る地域医療の実現を目指しています。

医療の道を志して一般企業を退職し、歯科医師となりました

私は歯科医師としては珍しく、一般企業での勤務経験があります。横浜市立大学を卒業後5年ほど働き、その間にアメリカのボストンに滞在して研究や共同開発に携わっていたこともありました。会社勤めで身に付けたのは、チームとして仕事に取り組むことの大切さや、自分が目指すものに向けて周囲を巻き込んでいくことです。

その後、「手先が器用で歯科医師に向いているのではないか」と言われたことをきっかけに秘めていた医療への情熱が再燃し、鶴見大学歯学部に入り直しました。会社員時代に学んだことは、スタッフとのチームワークや医療連携、摂食・嚥下障害の診療を広めるために役立っています。

様々な職種の方と手を携え、患者さまに取って望ましい医療を

望ましい医療は私一人では実現できません。診療分野や職種を越えて連携し、補い合うことが、患者さまにとって望ましい医療の実現につながると考えています。

今まで診療してきた中でも印象深いのは、心臓弁膜症をわずらう患者さまのことです。その方がいよいよ手術を受けることになった時、病院から「口腔内の状態をきれいにするよう指示された」とおっしゃり、来院されました。そこで、根尖病巣や虫歯などをすべて治療し、手術へと送り出したのです。結果、手術は成功し、その患者さまは今でも当院に通ってくださっています。

連携先の方々には感謝するとともに、これからも医療や介護の分野と協力し合っていきたいと思います。